ぶどう山椒パン粉
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材料(4人分)
- パン粉:50g
- ぶどう山椒(実山椒):20g
- ※ぶどう山椒は冷凍の実山椒を使用しています。
フレッシュな実山椒が手に入らない場合は、冷凍や乾燥山椒(小さじ1/2程度)でも代用可能です。
つくり方
- フードプロセッサーにパン粉・枝摘みした実山椒を加える。
- 実山椒がパン粉と同じ大きさになるよう回転させる。
- 大きさが均等になれば、バットに移す。
(余ったパン粉は冷凍保存可)
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ぶどう山椒のサルティンボッカ
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サルティンボッカは、薄切りの牛肉、生ハム、セージを重ねて焼いたイタリア ローマの郷土料理です。この料理を元に、それぞれの具材がズレ落ちないよう薄切り肉ではさみ、パン粉を付けて揚げるようになった日常茶飯オリジナルのレシピ。豚肉とも相性のよいぶどう山椒をパン粉と合わせ、カリッと揚げます。生ハムの塩気によって、下味や味付けがいらない失敗知らずのレシピです。
材料(4人分)
- 薄切り肉(豚ロース):200g
- 生ハム:100g
- A 卵(全卵):1個
牛乳:50ml
小麦粉:大さじ2 - ぶどう山椒パン粉:適量
- 揚げ油:適量
- ※ぶどう山椒は冷凍の実山椒を使用しています。
フレッシュな実山椒が手に入らない場合は、冷凍や乾燥山椒(小さじ1/2程度)でも代用可能です。
つくり方
- Aをダマにならないよう混ぜ合わせて衣を作っておく。
- 豚肉に生ハムをはさみ、全面にAの衣、「ぶどう山椒パン粉」の順に付ける。
- 160〜170℃くらいに熱した揚げ油に(2)を入れ、両面がきつね色になるまで揚げる。
- 器に盛り、柑橘を絞ってお召し上がりいただくのもおすすめです。
◎ポイント
揚げ油が高温になると、ぶどう山椒が焦げやすくなってしまうので、低温で揚げましょう。
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ぶどう山椒のカラスミ
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材料(2人分)
- パン粉:50g
- ぶどう山椒(実山椒):20g
- アンチョビ:2枚
- オリーブオイル:30ml
- ニンニク:1片
- ※ぶどう山椒は冷凍の実山椒を使用しています。
フレッシュな実山椒が手に入らない場合は、冷凍や乾燥山椒(小さじ1/2程度)でも代用可能です。
つくり方
- フライパンに潰したニンニク、オリーブオイルを入れ、低温で香りを出す。
- ニンニクの香りが出てきたら、アンチョビを炒めほぐし、パン粉を加える。
- パン粉がオイルを吸い、ほぐれて表面がカリカリになったらバットに移す。
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ぶどう山椒のカラスミパスタ
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イタリア シチリアでは、「cucina povera : クッチーナ ポーヴェラ」貧乏人の料理として、チーズの代わりにアンチョビとパン粉で代用したカリカリのパン粉をかけたパスタ・コン・ラ・モリーカと呼ばれるパスタがあります。
直ぐに作れて、食欲をそそる香ばしさと、ピリッとしたぶどう山椒が最後まで食べ飽きないくせになる味わいです。
魚介やお肉と合わせても、”ぶどう山椒のカラスミ”をトッピングしただけでもおいしくいただけます。
材料(2人分)
- オリーブオイル:20ml
- ニンニク:1片
- 小イカ:4ハイ
- 塩:ひとつまみ
- ガルム(魚醤・ナンプラーでも可):小さじ2
- パスタの茹で汁:1カップ
- パスタ:180g〜200g
- 茹で塩:分量外 ※濃い目に調味
つくり方
- 沸騰した湯にパスタを入れ、しっかり味がつくよう多めの塩を入れ茹でる。
- フライパンに潰したニンニク、オリーブオイルを入れ、ニンニクの香りをオイルに移す。
- (2)に、下処理をしたイカを加え、さっと炒めたらパスタの茹で汁、塩を加える。
- 茹で上がったパスタを(3)に移し、ガルムとオイル(分量外)を加えて乳化させる。
- 皿にパスタを盛りつけてから「ぶどう山椒のカラスミ」を振りかける。
◎ポイント
パスタのトッピングにはもちろん、魚や肉のソテーにふりかけたり、グラタンにかけてグリルしたり、サラダのトッピングにもおすすめです。
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ぶどう山椒のペポーゾ
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山椒と聞くと、枝摘みやアク抜きなどの下処理が面倒という声をよく耳にします。旬の短い山椒だからこそ、より長く楽しめるように保存食として茹でたり、漬け込んだりしますが、山椒のピリリとしたスパイシーさに惚れ込んだ私は、極力アク抜きもせず生の実山椒をそのまま使います。“ぺぺ”はイタリア語で黒胡椒のこと。このぺぺが語源となったフィレンツェを代表する郷土料理が「Peposo :ペポーゾ」。本来、牛肉と赤ワイン、粒胡椒や挽いた胡椒をたくさん使う料理ですが、さっと洗ったぶどう山椒を枝ごと煮込みます。下準備さえすれば、オーブンに入れたら出来上がる簡単煮込み料理。ぜひ、豚肉や鶏肉、野性味あふれる猪肉でも作ってみてください。
材料(4人分)
- 牛肉(スネ肉):600g
- ニンニク:1片
- タマネギ:1個
- オリーブオイル:適量
- ぶどう山椒(枝付き実山椒):60g
- A ローリエ:1枚
赤ワイン:450ml
塩:小さじ1/2
黒糖:大さじ2(他の砂糖で代用可)
濃口醬油:大さじ1
つくり方
- 牛すね肉を大きめのぶつ切りにし、塩(分量外:適量)を揉み込んでおく。
- ニンニク、タマネギをみじん切りにし、オリーブオイルで炒め合わせる。
- フライパンで牛肉の表面を焼き付け、全面に焼き色が付いたら、(2)と合わせる。
- (3)の鍋へ、Aとさっと洗った実山椒を枝ごと入れて煮込む。
- アクが出なくなるまで取り除いたら、180℃に予熱していたオーブンで1時間煮込む。
- オーブンから取り出し、煮汁がたくさんあるようなら鍋を強火にかけて煮詰める。
- お皿に盛り付けたら出来上がり。
◎ポイント
※ご家庭のオーブンによって、温度・焼き時間が異なりますので、ご調整ください。
煮込み用の赤ワインは購入しやすい価格帯のものでも十分おいしく作れますが、トスカーナ州を代表する“キャンティ・クラッシコ”を見つけたら、ぜひ、お試しください。
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日常茶飯
「日常がちょっと豊かになるような食卓を」
という想いを込めて、旬の食材を生かした料理の提案をしています。
旬やその土地に根付く食材と向き合いながら、食にまつわる企画や商品開発、レシピ開発を手掛けています。
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