街に暮らし、山間部で働くことも
自然に囲まれた暮らしに憧れているけど、生活の利便性も大切にしたいという方は、有田川町の西部がおすすめですよ。ほどよく自然を残しながらも、買い物で困ることはありませんし、子育て環境も充実しています。さらには高速道路への乗り口も近いので、都市部へのアクセスがとてもいいです。妻の仕事との兼ね合いもあり、私も以前まで、有田川町に隣接する町に家族で暮らしていました。
子どもができてからは、アウトドアで家族とデイキャンプなどを楽しんでいますし、和歌山の南部には美しい海も広がっています。仕事以外の時間もすごく充実していますよ。家族と一緒に移住を考えている方や、結婚・出産といったライフステージの変化を見すえている方にもピッタリじゃないでしょうか。
家族には本当に助けてもらっています。特に長らくアパレル業界にいた妻はPCまわりの作業が得意なので、Webサイトの更新やネットショップの運営を任せていて本当に助かっています。僕一人だったら画像のアップもできなかったんじゃないかな(笑)。
ただ正直にいうなら、就農するにはそれなりの準備が必要ですし、時間もかかると思います。ぶどう山椒だけを収入源にして生活していくのは難しいかもしれない。だから私は、生産だけでなく加工や販売まで自分でやらないと生き残れないと考え、ぶどう山椒の6次産業化に取り組んでいるんです。
現在、有田川町清水地域のぶどう山椒農家は200人ほどです。ただ、私の上の世代は60代。産業として先細りしていくことが目に見えている状況だからこそ、アイデアが豊富で、ITリテラシーが高く、体力的にもまだまだ余裕がある若い世代の人たちには挑戦する価値があると思います。
私自身、就農を考えている方の力になれることがあれば、協力します。これからの生活を見つめ直したい方こそ、前向きに考えてほしいですね。産地・ブランド、そして伝統を守っていくには今が大事な時期ですし、ぶどう山椒はまだまだ可能性を秘めた食材です。ぜひ一緒にその価値を磨いていきましょう。
- Point
- ぶどう山椒は価値ある存在